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子供の頃の遊び

突然今わかった。

「自分が好きなことがわからない」
「何の仕事をしたいかわからない」など
自分が興味を持てることさえ、わからなくなっている人が多い。

私は好きなものがいつもはっきりしている。
それは何故だか、今わかったのだが…。
母が仕事をしていたため、私は1歳の頃から祖父母宅に預けられていた。
祖父母も家の隣に小さな工場をもっていたので
祖母は祖父の手伝いをすることもあり
一人で過ごす時間も少なくなかった。

子供の遊びはすべて創造的だから
私は誰に止められるでもなく、
塗り絵やお絵描きでもっぱら楽しみ
たまにNHKの教育番組をみて一緒に歌ったり
雪のつもる日には祖父に教わって雪うさぎを作ったりした。
ときには近くまで一人で散歩に駆け出していた…。
心配されてたみたいだけど、ダメだとは言われなかった。
今から思えばこの期間私は大人の世界というものと、
ものすごく距離があったんだ。
ママに連れられて公園に行く事もなければ
ゲームやビデオだってなかった。
ぜんぶ自分で好きな遊びを好きなときにやっていた。
これが自主性に繋がったかもしれぬ。

あとは祖母がする針仕事や料理やお掃除の様子をみていた。
奇麗好きだった祖母。
おうちはいつもピカピカだったよ。
毎日もろみをかき混ぜたり、お漬け物をさわったりするその手の皺を
何故だか今も覚えているんだ。

で、自分の今やっていることは
この頃の生活の延長である。
祖母がそうしていたように、私も毎日糠床をかき混ぜ
細かいところをお掃除したり。


皆が思っているほど、子供ってこどもじゃないと思う。
放任したほうが育つ芽もあると思う。

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山に熊が出る理由

先日、和歌山のけっこう山深いところに住む叔父夫婦が来てくれた。
家族構成は主である叔父とその奥さんと犬と猫と「きつね」。
このきつねちゃんは野生なんだが
民家の近くまで来て「餌をくれ」と言うらしい。
で、毎朝五時にきつねにパンをあげるのが日課なんだって。

その叔父たちいはく
「山の手入れが行き届かなくって
森の中が暗くなり、熊の餌になる木の実が落ちてこないから
熊がどんどん里に近づくようになっている」のだと。

「現代人はいよいよ危険!となったら残念ながら鉄砲で
熊を打ってしまうけれど、昔の人はどうしてたんだろう?」
と主人が質問したら面白いことを答えてくれた。

「昔は人間が山に攻め込んでいってたから、
実はそんなに襲われることがなかったらしい。
野生と人間との境界ゾーンというのが、わりと広かったそうだ。
つまり、下草を刈ったり、薪を拾ったり
そうやって人間がその気配を漂わせるところには
熊も『ああここはちょっと人間も来てるんだな』とわかって
もっと山奥で生活していたんだって。
ところが、山の手入れが行き届かなくなって
この曖昧な境界ゾーンが殆どなくなってしまい
山と民家とが隣り合わせのようになっている」

のが現状らしい。
いかんともしがたい。
息子を沢山生んで、林業やるように仕向けようか。


で、突然山に行きたくなって近所の和泉葛城山でブナの木にハグした。
ここは国の天然記念物に指定されているのである。
ブナは普通月の平均気温13℃程度のところを好んで生えるらしいので
こんなあっつ〜い大阪でブナが生えているってのは
よくよく考えると自然の不思議なのだ。
木って生えたままでも、木材になっても、製材されて家具になっても
どこまでもどこまでも温かいし、湿気を吸って膨張したり縮んだりするたびに
「ああ、木っていつまでもいつまでも生きているんだね」って思う。
茶道にいたっては、炭やその灰の美しさを見ることだってあるし。

木の良さを伝えることくらいしか、できないな…今の俺。
できることをがんばるぞー。
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わかちあう

去年の春に「私達の木を植えよう」と主人と植えたいちじく。
洗濯物を干そうと外に出たら、ぷっくり大きな実をつけていた。
毛虫が沢山つくので、ぜーんぶ虫を一つずつ手でとり
肥料は私達の生ゴミで作ったコンポスト。
この間 けむし退治した時には気づかなかったのに
知らない間に急速に色づいていたのだね。
しばらくテーブルの上で、最もお気に入りのガラスのお皿に載せて飾って
姿かたちを愛でてから入刀しました。
初いちじくは、主人とふたりでわかちあいました。

DSC04185.JPG




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風は姿をやつして

田んぼに囲まれた夏。
実家のとなりも田んぼだったので、夜眠るときは蛙のうた声が子守唄でした。
大人になって、遠くで住むようになって帰省するたびに
この声を聞くと一瞬で幼少期〜思春期に引き戻されたものです。
何とも落ち着く、甘美な声。

その蛙ちゃんたちが住まう田んぼは
梅雨明けの夏本番の陽射しをうけて輝いています。
風は姿かたちは無いのに
草木に姿を映して私達に存在をあかしますね。
当たり前のことだけどビルの森の中では
なかなか感じられなかったな〜。

そうだ!今日あぜ道で蛇をみた。
去年の夏に引き続き…。
なんてこと無い毎日に思えるけれど
自然に注目しているとこんなにも変化に富んでいる。
良いことがありそう☆
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田植えシーズン [つれづれ]

家のとなりは、おとなりさんの田んぼなり。
最近買い物はチャリすらやめて、あぜ道をとぼとぼ歩いていく。
水をはった田に夕日が映って、淡い桃色にかがやく青田が美しい。
ツバメが水面すれすれに急降下したかと思えば
私の頭上はるか高くにとんでいく。
そのとき、つばめの視界はどんなものだろう。
今日はキッチンでお弁当を作っていたら窓から
すぐ傍のところで白鷺が食事中だった。
何を食べてるんだろうか。

土曜日の深夜3時ごろ、天上裏で子猫の鳴き声がして
翌日も泣き止まず、心配になって天上板を一部はがして
子猫を救出した。
母猫が「ここが安全」ときっと思っておいて行ったのだ。
このまま置いといたら死ぬ!とこちらは思い、保護したのだが
その後毎晩うちの天上裏に忍び込んで、子供を探している。
可哀想なことをしているのだけど
再び出られないところに子猫が落ちちゃうかもしれないので
天上裏には戻さずにこのまま保護している。
それでも一度だけ母猫に子猫の声を聞かせて
つれて帰ってもらおうと思い
子猫がミャーミャーいっているところ縁側に出したけど
母猫は子が外にいると気づかないで、天上裏をウロウロ…。
うまく意思疎通ができなかった。

ハエを窓から出してやろうとしているのに、なかなか出てくれないのと似ている。
つまり、動物と人間の考えはものすんごく違うってことね。

だから私は時と場所によって害獣だと言われている鹿や猪や熊などは
何を考えているんだろうな、って最近思うようになりました。
「去年まで餌がいっぱいあったのに
今年になってからすっかり食べ物がないんだ」
と、彼らは言っているかもしれない。
「奈良公園では神聖な動物って言われて写真撮られるのに
 森に帰って杉についた苔を食べてたら、人間が追いかけて来たのよ〜」とか?

はっ ! 冒頭の話題からそれましたね。
とにかくツバメの視界のめまぐるしさは
3D映画すらかすんでしまうくらいの迫力がありそうです。
ちょっと見てみたいな〜と思います。

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珊瑚を植えよう

森林や木々の緑がCO2を吸収するというのは、よく知られていますが
海の中の珊瑚礁も同様の役割を果たすって、みなさんご存知ですか?
(「地球の酸素の約7割が海から生まれ」たんですって)
この珊瑚がエルニーニョ現象や温暖化の影響で
白化し、急速に減って来ていることも、ご存知ですか?

今朝の朝日新聞で沖縄の美しい珊瑚礁を守るため
珊瑚を移植している方々の記事がのっていました。
NPOアクアプラネット http://www.aqua-planet.org/

私と主人は珊瑚を植えたいと思っていたので
さっそく同NPOのHPから珊瑚を植えるプロジェクトに参加しました。
簡単で料金もかからず、楽しかったですよ。
http://sango.goo.ne.jp/landing.html

私たちは海に潜ることをあまりしないため
海の中の様子を普段知る事が少ないです。
かくいう私も海は危ない場所だと教えられ育ちました。
しかしながら、
こういう認識が私達を海や自然から遠ざけることもあります。
私は海と陸はまったく別の世界。
だから水着だけで、裸足で泳ぐんじゃなくて
それなりの装備をして、海にお邪魔する。
という考えにかわりました。
それはアラブ諸国を訪れるのに
女性が体の線がわかる服装でいくのは常識からはずれているのと
同じ事だと思います。
その場所には、その場所の守るべきルールがある。
というわけで、海にはいれば潮をよみ、満潮も干潮もしらべ
風を感じ、雲の流れと空の移り変わりに注意するんです。
自然をよく観察して
決して無理はしないんです。
そうすれば一日いちにち、満潮の時間が変化する摂理が体でわかる。
月あかりが有り難くなる。

そして、完全装備して海にお邪魔すると
そこは竜宮城さながらの天国(パラダイス)。
そしてそれはかならず珊瑚の周辺であります。
私たちがよく泳ぐビーチは、砂漠と同じです。
そこは植物も動物も育ちにくい場所です。
珊瑚はお魚のかくれが。
珊瑚はお魚の産卵場所。
美味しいお魚を頂きたいと願うならば、魚が増え続ける環境を…。
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国際ジュゴン年

今年2010年は国際ジュゴン年だそうです。
を意識すると同時に、生物多様性についても考えるといいかもしれません。
と同時に、最近なぜか経済とすごく強く結びついて市民権を得てしまった
「エコ」という言葉についても考えるといいかもしれません。
「エコ」はエコロジー。
第一義に「生態学、生物と環境の相互作用を研究する学問の分野」であります。
エコポイントのついた商品を買う事がすべてではない。
私は消費社会のサイクルに飲み込まれたくない。


そういえば、20代の頃ケニアのサバンナに行ったんです。
サバンナみたいな広いところだと動物の匂いはかき消されてしまうものかと思ってたら
動物園と殆ど変わらない強い動物の匂いがした。
あ、でもこれは死んだどうぶつの近くを通ったときのことですが。
そしてその死体が放つ強い匂いを察知して、ハイエナなどが
どんどんやってきて、しまいには
白骨となり、やがて大地へと還ってしまうのでした。
私にとってはこれが「エコ(システム)」です。
お互いがお互いによって生かされている。
禅の教えにも通じる考え。
どうぞ、他の種の生存をおびやかさないように。
一人ひとりの考えの持ちようや
例えば、スーパーで「何を買おうか」という選択の
ひとつひとつが連なって、大きなうねりになります。


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肉食から草食になって

最近すっかりベジーな毎日です。
しかし、今日はひょんなことから
ハンバーガーを食べねばならぬはめに。
ほんの少し口にしただけだけど、体がなんとなーく重くて
牛になったらこんな?と想像してました。( 牛は草食ですが )
野菜だけを食べていると、体がすきーっと空っぽになった感じがします。
野菜中心にして4キロ痩せた主人も
同じ事をいっていたのでびっくり。
皆さんにもぜひぜひお勧めです。



PS : Trikoも入会しているWWF。
参加型のオンライン自然保護プログラムがスタートしたそうです。
取り急ぎお知らせまで…。


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ガラスの世界。

昼間から人をお招きしてワインをあけたりしたせいか
テンションが奇妙である。

「うーん、これぞ五月の爽やかな一日決定版! 」みたいに
どこまでも気持ちが良くて。
でもこんなのつかの間で
すべてははかなすぎて
いつか全部終わってしまうキャラバンのただ中にいて
笑ったりしてみるけど
それを壊そうと思えば、誰だっていつだって
簡単に踏み外してしまえそうなくらい
不確かな約束の上に
自分たちの生命が成り立っていることの奇異を
感じてしまったある瞬間の、連続な午後。

畑に咲いている無数の小さい白い花は
「カモミール」だと判明した。
それ以来、その小さい白い花は
私の中で「カモミール」になる。
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音楽がある理由

4歳から17歳までピアノを習っていたわけだけど
すこぶるヘタなのである。
ピアノを辞めた夜の帰り道、海の波音を聞きながら
なんで自分のピアノは自分でも「いまいち」だったのかわかった。
作曲家がなんでその曲を書いたのか想像すらしなかった。
行間を全くよんでいなかった。
楽譜にかいてあることよりも、もしかしたら
楽譜にかいていないことのほうが大事かもしれない。
とおぼろげに悟ってから10年以上もたつ。

ここ数日間沖縄に旅していた。
宿泊先のホテルのロビーには澄んだ音のピアノがあって
毎夜、生演奏があたりの空間をみたしていた。
私と主人は喜んで演奏に耳を傾けた。
「沖縄から出た事ない。ピアノは独学」というピアニストの方は
私達のリクエストにいくつも答えてくれた。
ジャズピアノで培ったアレンジ力のせいか
その演奏は優しいのに、決してくじけない強さがあった。
すべてを流してくれる波みたいだった。

その人のピアノを聞いたら、なんでかしらないけど
へたくそだったピアノをもう一度ひきたくなった。

音楽と海は似ているかもしれない。
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